陰陽(いんよう)|漢方用語

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陰陽(いんよう)

陰陽(いんよう)についてご紹介します。 漢方用語は難解のことばが多いので、できるだけわかりやすく解説をしています。内容は、東洋医学概論(医道の日本社)、読体術~体質判別・養生編(農村漁村文化協会)を参考にしています。

陰陽とは


陰陽とは、自然界のすべてのものを、相反する二つの性質を持つものどうしの相互関係で理解するというものです。例えば、夜と昼、水と火。互いに育て、抑制しあい、適度にバランスを保っています。

陰陽は、日が当たるか当たらないか、から発生しました。日が当たらない丘の側面を陰とし、日が当たる方を陽としました。生活の中心が農業であった中国においては、太陽の光はとても重要だったのでしょう。中国古代の思想家たちは、万物が形をとって現れる状態、すなわち一切の現象は、すべて正と反の二つの面を持っていると考えました。老子は、このことを「万物は陰を負うて、陽を抱く」といいました。

易経では、「一陽一陰、これを道という」と記しました。素問では、「清陽は天となり、濁陰は地となる。地気は上りて雲となり、天気は下りて雨となる。」と述べています。もう少し素問。「天地は万物の上下なり。陰陽は血気の男女なり。左右は陰陽の道路なり。水火は陰陽の徴兆なり。陰陽は万物の能始なり。」

一般的に陰は、止まっている、内向、下降、寒冷、暗いなど。陽は、動いている、外向、上昇、温暖、明るいなどがそれに当たります。絶対的ではなく、あくまで相手があっての相対的な概念です。陰と陽、この矛盾した関係が、宇宙の固有の性質であると考えられているのです。

陰陽の対立


陰陽論では、あらゆるものを、対立したり相互に制約しあう関係にあるとしています。上下、左右、天地、動静、出入、昇降、昼夜、明暗など。陰陽とは、対立的であり、統一的でもあります。対立は、二者間の相反するという関係です。統一は、二者間が制約しあいながらも補完しあうという関係です。

陰陽の相互依存


似たような定義ですが、陰陽は相互に依存しているというものです。上がなければ下がない、一方は、他方が存在しているから、その存在が認められているのです。

この定義は、東洋医学では大事な「気と血(けつ)」というのも、この概念で説明がなされています。気は陽に属し、血は陰に属しています。気は血の帥(すい)であり、血は気の舎(入れ物)であるというものです。

物質と機能という概念でも説明ができます。物質は陰、機能は陽に属します。素問では、「陰はうちにありて陽の守りなり。陽は外にありて陰の使いなり。」と述べられています。

陰陽の消長平衡


陰陽の対立と制約、相互依存というのは、静止しているのではなく常に動いているものです。このことを、「消長平衡(しょうちょうへいこう)」といいます。これは、陰と陽のバランスが、静止しかつ絶対的なものではなく、変化し続けているというものです。

例えば、四季の変化。冬から春、春から夏の暑さに向かっている状態は、陰が消えていき陽が伸びていく過程です。夏から秋、秋から冬の寒さに向かっている状態は、陽が消えていき陰が伸びていく過程です。

陰陽の転化


陰と陽が、一定の条件の下で、逆転するというものです。陰が転化して陽になり、陽が転化して陰なるのです。「物極まれば、必ず反す。」

「陰陽消長」は、量的な変化の過程の理論である一方、「陰陽転化」は、量的な変化の結果の理論なのです。これらの逆転現象が起こるのは、対立するものは、常に相手側に転化する要素を抱えているとされています。

さて、古典でみてみましょう。まずは「霊枢」。「四時の変、寒暑の勝は、重陰は必ず陽なり。重陽は必ず陰なり。故に陰は寒を主り、陽は熱を主る。故に寒甚だしければ熱し、寒甚だしければ寒す。故に曰く寒は熱を生じ、熱は寒を生ず。これ陰陽の変なり。」

次に素問です。「寒極まれば熱を生じ、熱極まれば寒を生ず。」

いずれにおいても、極限まで行くと、逆転現象が起こるといっています。具体的な病気についてはどうでしょうか。疾病が発展する過程では、陽が転じて陰となり、また陰が転じて陽となることはよくあります。

例えば急性の温熱病。熱が極度に高くなると、体の元気を消耗し高熱が持続します。するとある時突然に体温が低下し、顔色も蒼白になります。手足は冷え、脈は微弱で途切れそうになります。陽気が脱してしまった状態です。まさに陽が陰に転化したものです。

逆のケース。「体の中に水分が滞って冷えている状態=寒飲(かんいん)」によって、体の調子が悪い場合に、何らかの原因で寒飲が熱に変わることがあります。陰が転化して陽になるケースです。

陰陽(いんよう)の解説(動画)





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