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【うち漢方】湿熱体質|光和堂薬局

|湿熱体質

  • 湿熱

  • 1 湿熱とは

    湿熱とは、こころとからだを維持成長させる精が過剰にあり、湿と熱が停滞している状態です。

この体質の方を一言でいうと、「ドロドロさん」です。
精であるホルモンが過剰に分泌され、新陳代謝が亢進して、体内に多くの熱が産生され炎症が起こります。その熱や炎症を鎮めるために、体液やリンパ液などの体内の水が呼び込まれます。

それを鎮火できないと、水はさらに集まり停滞して、粘りのある湿となります。熱や炎症の勢いが衰えないと、さらにドロドロとした湿と熱が混ざり合った状態となります。湿熱とは、このように余分な水と熱が体内に停滞した状態です。

2 主な症状

湿熱体質の方が感じる主な症状は、次のとおりです。

  • 粘い痰や鼻水
  • だるさ
  • 腹部膨満
  • 肥満
  • 便秘
  • 下痢
  • 高コレステロール
  • 中性脂肪
  • 痛風
  • 膀胱炎
  • 結石
  • 糖尿病
  • 湿疹
  • 化膿
  • 痒み
  • 関節炎

3 主な病気

湿熱体質の方が罹る主な病気は、次のとおりです。

  • 気管支炎
  • 咳喘息
  • 蕁麻疹
  • 湿疹
  • 尋常性乾癬
  • 急性胃腸炎
  • 糖尿病
  • 憩室炎
  • 炎症性腸疾患
  • 関節炎
  • 痛風
  • 関節リウマチ
  • 膀胱炎
  • 膣炎
  • 尿路結石
  • 肝炎
  • 胆石
  • 脂質異常症
  • 高尿酸血症

4 代表的な漢方薬

湿熱体質の方によく用いる漢方薬は、次のとおりです。

5 代表的な生薬

湿熱体質の方によく用いる生薬は、次のとおりです。

6 代表的なツボ

湿熱体質の方によく用いるツボは、次のとおりです。

7 養生法

(1)飲食に注意する

体内に湿と熱が余っていますので、水分の摂り過ぎと食べ過ぎは禁物です。栄養過多は体内に余分な熱を産生します。体内に熱がこもっているので、それを冷ますために、冷たいものが欲しくなります。

しかし、小便や発汗で代謝できる以上の水分を摂取すると、それが湿として停滞して湿熱をさらに悪化させます。食事が3食正常に摂れていれば、1日の水分摂取量は、1~1.5リットルを目安してください。スポーツなどで発汗量が多く小便の量が減っている時は、この限りではありません。

アルコール飲料は、体内に吸収されると血管を拡張して血行を促進させる作用があります。また、熱を産生させて身体を温めます。

湿熱の方は熱が過剰ですから、アルコール類は控え目にしましょう。湿熱による症状を悪化させます。また、アルコールは、食欲などの欲に対する理性的な抑制を解除する作用があります。これが、食べ過ぎや飲み過ぎの原因となります。

(2)欲に負けない

食欲を調整する摂食中枢は視床下部にあり、ここは自律神経の中枢でもあります。さらに視床下部に隣接して脳下垂体があり、ここはホルモンの中枢です。

よって、ホルモンと自律神経の働きが乱れると、摂食中枢も不安定になり、過食傾向になります。胃から分泌される食欲ホルモンであるレプチンやグレリンの乱れも摂食障害を起こす可能性があります。規則正しい生活で、自律神経の働きを乱さないことは、摂食中枢を安定させて、適切な食事量を維持するために大切です。

湿熱の傾向があると、食欲など欲に負けやすくなります。美味しそうなものを見たり、においを嗅いだりすると、食欲を抑えらなくなります。

1回の食事量を食べる前にしっかりと決めて、それ以上の食べ物を目の前や手の届くところに置かないようにしましょう。食べ始めてから、視覚や嗅覚による食欲刺激を抑えることは困難です。

(3)有酸素運動で完全燃焼させる

体内に余剰している脂肪や水分を、適切な運動で消費しましょう。

湿熱の状態は、身体が重くだるく感じる傾向があります。運動意欲が湧かないのは、湿熱体質にも原因があるのです。まず、臥位や座位での関節の屈伸から始めましょう。肩や肘、股関節や膝を大きく曲げ伸ばして、リンパ液と静脈血の流れを促進します。

大きな関節にはリンパ節が集まっており、これらの関節運動はリンパ節を刺激してリンパ液と血液を流して、むくみやだるさを解消します。気持ちと身体が多少軽く感じてきたところで、ウォーキングや軽いジョギングなど有酸素系の運動をスタートしましょう。

20~30分でよいので、毎日継続できる強度の運動量にしましょう。

8 証(しょう)に分類

湿熱体質になっている方は、体内の臓腑が弱っている可能性があります。弱った臓器と結びつけると、次の証(しょう)に分類することができます。

ご自身の体質を、証まで分類できれば、より的確な治療方法が見つけられます。

  • (1)肺湿熱

    肺湿熱

    胸部の肺や気管に湿と熱が充満して腫れや炎症を起こして、呼吸機能が乱れている状態です。

  • (2)脾胃湿熱

    脾胃湿熱

    口内から胃、小腸に湿と熱が充満して腫れや炎症を起こして、消化機能が乱れている状態です。

  • (3)肝胆湿熱

    肝胆湿熱

    肝臓や胆のうに湿と熱が充満して腫れや炎症を起こして、肝機能や胆汁分泌が乱れている状態です。

  • (4)大腸湿熱

    大腸湿熱

    大腸に湿と熱が充満して腫れや炎症を起こして、消化吸収機能が乱れている状態です。

  • (5)膀胱湿熱

    膀胱湿熱

    膀胱や尿路に湿と熱が充満して腫れや炎症を起こして、排尿機能が乱れている状態です。

  • (6)肺(皮膚)湿熱

    肺(皮膚)湿熱

    皮膚に湿と熱が充満して腫れや炎症を起こして、発汗やバリア機能が乱れている状態です。

  • (7)三焦(関節)湿熱

    三焦(関節)湿熱

    関節に湿と熱が充満して腫れや炎症を起こして、関節運動機能が乱れている状態です。